高邁なパーパスを掲げても、戦略にはまったく役に立たない。
ミッション・ステートメントは戦略策定の足しにならない。
そんなものに時間と労力を注ぐのは無駄である。
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戦略策定がうまくいかないのは、戦略とはあらかじめ定められた目標、とくに業績目標を実現する方法のことだ、という経営陣の思い込みにある。
こうした思い込みを打破し、戦略策定を専任者に任せきりにせず、行動計画を各部門責任者に丸投げしない。
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戦略の策定とは意思決定でも目標設定でもない。
卓越した優位性も長期的ビジョンも他社との比較も要らない。
「戦略の策定」とは克服可能な【最重要ポイント】を見きわめ、それを解決する方法を見つけることである。
「戦略の戦略家」「戦略の大家」でロングセラー『良い戦略、悪い戦略』著者が、戦略をめぐる誤解を解きほぐした新たな名著。
はじめに フォンテーヌブローの森にて
第1部 課題に基づく戦略と最重要ポイント
第1章 戦略自動作成機は存在しない
第2章 課題を解きほぐす
第3章 戦略は長い旅路である
第4章 どこなら勝てるか
第5章 戦略と成長
第6章 戦略と権力
第7章 行動の一貫性
第2部 診断
第8章 アナロジーとリフレーミング
第9章 比較とフレームワーク
第10章 分析ツールの活用は慎重に
第3部 最重要ポイントを攻略する
第11章 強みを探す
第12章 イノベーション
第13章 組織の機能不全
第4部 リーダーを迷わす誘惑
第14章 目標が先ではない
第15章 戦略と目標管理はちがう
第16章 現在の財務実績は過去の戦略の結果である
第17章 戦略プランニングの活用と誤用
第5部 戦略ファウンドリー
第18章 ラムズフェルドの疑問
第19章 戦略ファウンドリーの擬似体験
第20章 戦略ファウンドリー:コンセプトとツール
謝辞
原註