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タイトル |
全訳 戦争論(下)(ゼンヤク センソウロン ゲ) |
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【「読まれざる名著」に終止符を打つ待望の新訳】
「重心に対し最も効果的に打撃を加えよ」--。『戦争論』は、ナポレオンの軍制、戦略・戦術を徹底して分析し、対抗策を練った産物だが、それにとどまらない普遍性を秘めており、それが今日でも世界中で読まれている理由だ。だが、極めて理論的かつ抽象的であるため、「称賛されるが読まれることのない本」でもあった。本書は、その読まれざる名著をこれまでにない格段に明快な日本語で紹介。下巻では「第6篇 防御」「第7篇 攻撃(草案)」「第8篇 作戦計画」を収録。
「戦略には勝利というものがない。戦略の成功は一方では戦術的な勝利を得られるよう準備することにかかっている。戦略がうまいものであるほど、戦闘での勝利の公算は大きくなる。戦略の成功は他方では、得た勝利を活用することにかかっている。戦闘での勝利の後、戦略が諸般の事柄を巧みに戦勝の成果に組み入れ、活用できるものが多いほど、敗戦で動揺する敵から得る成果は大きいものとなる。苦労して得た勝利を活用すると、それだけ戦略も大きな成功を得られるのである」(「第6篇 防御」より抜粋)
第6篇「防御」
第7篇「攻撃(草案)」
第8篇「作戦計画」