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タイトル |
健康の土台をつくる 腸内細菌の科学(ケンコウノドダイヲツクルチョウナイサイキンノカガク) |
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肥満だけでなく、老化をも腸内細菌が左右する
──解明が進む「腸内細菌の最前線」がわかる!
〇日本人の腸に潜むヤセ菌と肥満菌
〇どこまでわかった? 大腸がんと腸内細菌
〇「老化」の要因に、腸内細菌が新たに追加された理由
〇漢方薬が腸内細菌に影響する
〇食物繊維は発酵性がカギ!意外と重要な根菜類
第1章 私たちの腸内細菌は、どこから来る?
胃腸にすみつき、病気に関わる菌 発見第1号は「ピロリ菌」/母から子へ腸内細菌を授ける 動物では当たり前のこと/3歳まででおおよそ決まる腸内細菌/「湯舟につかる」という日本人特有の腸内細菌の共有も
第2章 重要なのは、菌自体か、菌がつくる代謝物か
酢酸、酪酸、プロピオン酸…短鎖脂肪酸は代謝物のメインプレーヤー/長寿者が多い京丹後地域では、酪酸産生菌の率が高い/便秘の人は胆汁酸が少ない 胆汁酸を増やす便秘薬も開発/バングラデシュの子どもの栄養不良研究 栄養価よりも大事なのは腸内細菌代謝物か
第3章 肥満に関連する腸内細菌
腸内細菌研究が加速したきっかけ 菌によって「太る」「やせる」/サプリメントでとる肥満抑制菌 欧米ではすでに販売も始まっている/日本人にとってのヤセ菌、肥満菌が見つかった/コレステロールを分解する腸内細菌が発見された
第4章 長寿と老化に関係する腸内細菌
世界中の研究で判明 老化にも、長寿にも、腸内細菌が影響する/年齢とともに、菌のバランスは変わってくる/投与して寿命を延ばす1種類の菌の存在/腸内細菌叢から見た老化を防ぐ食事パターンとは
第5章 日本人の腸内細菌は世界的に見て、特殊?あなたの腸年齢は?
日本人の腸にはビフィズス菌が多いが、欧米人ではビフィズス菌は少ない/1800人から分類した 日本人の腸内細菌5タイプ/腸内細菌研究から導き出した 自分の「腸年齢」を簡易的に計算する方法
第6章 腸内細菌は脳に影響する?「脳腸相関」の最新研究とは
迷走神経でつながる脳と腸 お互いの情報を送り合っている/認知症の人の便はアンモニア濃度が高い/うつ病の人はビフィズス菌が少ない/腸でつくったセロトニンは脳に到達しない
第7章 なぜ、腸が免疫に関わるの?
最大の免疫器官「腸」 感染症にもがんにも関係/アレルギーなどで注目、腸内細菌が行きすぎた免疫を制御する細胞を増やす?/便秘と大腸がん 腸内細菌との関係は
第9章 健康な腸内細菌のために、なにを食べればいいのか 注目は発酵性食物繊維
砂糖や塩、飽和脂肪酸のとりすぎは腸内細菌に悪影響を与える/食物繊維の不足が生活習慣病や死亡リスクに関係する/高発酵性食物繊維にはカロリーがある/お腹がゴロゴロするのは発酵スピードが関係?/腸内細菌叢への人工甘味料の影響は?
第10章 腸内細菌を標的にした新たな医療の始まり
漢方薬が腸内細菌を変える 腸内細菌が漢方薬を変える/糞便移植から始まり、マイクロバイオーム創薬に発展