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炭素会計 実務と戦略(ダツタンソカイケイ ジツムトセンリャク) |
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「スコープ3排出量の算定」を学びながら、「脱炭素経営」を成功に導く要諦を解説!
●温室効果ガス排出量(スコープ1・2・3)の算定方法を、
算定基準「GHGプロトコル」に基づいてやさしく解説
●排出量を削減するための手法と計画立案の基礎も解説
●トヨタ自動車、テスラ、アップルなどの企業事例を通じて、炭素会計や脱炭素型のビジネスモデルへの理解を深めます
多数の国内大手企業に対し、スコープ3算定と脱炭素経営のコンサルティングを手掛けてきたみずほリサーチ&テクノロジーズが、企業が躓きやすいポイントを押さえて解説します。排出量の算定や、削減のための戦略を、自社で自信をもって検討・実践できるように導きます。
炭素会計とは?
東証プライム市場の上場企業には現在、温室効果ガス排出量の開示が求められている。自動車や電子機器などのサプライチェーンでは、世界の企業間で排出量データが流通するようになった。さらにはいかにCO2を排出しないビジネスモデルに変えるのか、投資家や市場が企業にその戦略を求めるようになった。だが、自信を持って戦略を語れるのは一部の企業に限られる。
炭素の排出を的確に把握し、削減への道筋を見通せることは、全てのビジネスパーソンが身に着けるべき基本的な素養となる。そこで世界共通で使われ始めたのが、「炭素会計」(カーボン・アカウンティング)だ。
第1章●「炭素会計」と経営戦略は不可分
全ての上場企業にとって必須に 炭素会計を学ぶ3つの理由
経営戦略の鍵「炭素会計」 炭素で見るトヨタとテスラ、アップルの経営戦略
第2章●自社の排出を把握する
いまさら聞けない、スコープ1算定の基本 排出量は「活動量」から算定する
意外に複雑、スコープ2の算定 契約変更で削減が期待できるワケ
第3章●スコープ3算定の基本
「モノの流れ」と「企業の間接活動」で捉える スコープ3で炭素リスクを洗い出す
カテゴリ1の算定に挑戦する 算定目的や範囲を明確にデータ収集を始める
スコープ3の上流について理解する 算定の対象が複雑なカテゴリ4
企業活動を支える間接活動の排出 出張や通勤の排出量を算定する
スコープ3で特に重要なカテゴリ11 販売した製品の使用による排出を算定する
金融機関、投資家が算定するカテゴリ15 お金の流れを通じて脱炭素を加速する
第4章●削減戦略を立案する
効果的に削減するための戦略 排出量が多い「ホットスポット」を特定する
優先順位が高いスコープ2削減 再エネ調達の手法を理解する
スコープ3カテゴリ1の削減戦略 一次データを活用してカテゴリ1を削減する
第5章●「炭素会計」はこう進化する
2025年予定の大改定を先取りする GHGプロトコルの最新動向
もう一つの炭素会計「削減貢献量」 社会全体の排出削減をアピール
土地セクター&除去ガイダンス 森林再生と土地利用改善による脱炭素の促進
業種による排出構造の違い
あとがき