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理論から攻める合格点の感染症診療(リロンカラセメルゴウカクテンノカンセンショウシンリョウ) |
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「とことん読みやすく分かりやすい」感染症診療の入門書
日経メディカル Onlineの好評連載に大幅加筆!
多くの臨床医にとって、避けては通れない感染症診療。一方で、ともすると自身や先輩医師の経験に基づいた“とりあえず”の選択を取ってしまいがちです。でも、感染症診療には普遍的な「理論」があり、それをなぞっていくだけで日常診療はかなり楽になります。
本書では、5つの要素から成る感染症診療の「理論」について、具体的な症例やありがちなシチュエーションを挙げながら紹介します。難しいことは一切なし。微生物や抗菌薬の名称は最低限に、軽妙な語り口で「合格点の感染症診療」のために必要な知識をとことん分かりやすくお届けします。医師、医学生はもちろん、看護師や薬剤師などにも手に取っていただきたい、入門書として最適の1冊です。
第I章 感染症診療の「5つの要素」
・「理論」をなぞれば感染症診療は楽になる
・より適切な感染症診療のための「5つの要素」
第II章 「5つの要素」理論編
要素1 患者背景・経過の把握
1. 原因微生物の候補は患者背景で大いに変わる
2. 原因微生物の推定に大きく関わる「免疫不全」
3. 皮膚だけじゃない、正常解剖構造の異常
4. 気付くことが重要、細胞性免疫障害
5. 脾摘後患者に要注意、液性免疫障害
6. 感染症のリスクに直結、好中球減少状態
要素2 感染臓器の検索
1. 感染臓器の検索なくして原因微生物の予想なし
2. 抗菌薬は感染臓器によって変わり得る
要素3 原因微生物の推定
1. 微生物学的診断を妥協してはならない理由
2. 血液培養(1)陰性を喜ぶ検査です
3. 血液培養(2)採取のお作法を確認しておこう
4. 黄色ブドウ球菌(1)よく出会うからと侮るなかれ
5. 黄色ブドウ球菌(2)SAB のマネジメントはとにかくキッチリ
6. 緑膿菌(1)どこにでもいるブドウ糖非発酵菌
7. 緑膿菌(2)特別扱いが必要な理由
8. 緑膿菌(3)「緑膿菌カバー」に気を取られすぎない
要素4 抗微生物薬の選択
1. 抗菌薬は「決める」のではなく「決まる」
2. 「最適」な治療薬を選ぶための3ステップ
3. 薬剤感受性検査結果は「共通言語」
4. 「S なのにSじゃない」一体なぜ?
5. S、I、R にSDDってどういう意味?
6. MICの正しい使い方
要素5治療経過の予想・推定
1. 治療効果を「目視」せよ
2. 経過観察でも感染症の「原因」を意識
第III章 「5つの要素」実践編
症例問題
1. 「肺炎」だけで終わらせない
2. 困難は細かく分割し評価せよ
3. 膝の異物にご用心
4. レベルはいいから物理で殴れ
マイナートラブルシューティング
Q1 CRP上昇=抗菌薬を投与すべき?
Q2 抗菌薬は何に溶かせばいい?
Q3 軽症なら抗菌薬を減らしていい?
Q4 抗菌薬の投与設計、カルテ記載時の注意点は?
Q5 治療開始後も培養検査って必要?
Q6 血培ボトルの供給不足、どう対応?
Q7 感染症って、どう勉強したらいい?