シリーズ累計12万部突破
人生が交差する驚愕の傑作・刑務所ミステリー
ミステリー的な息詰まる葛藤劇が並ぶが、その一方で、心温まる着地があり、感涙にむせぶ人生賛歌もある。読者は体を熱くして読み進めることになるだろう。
池上 冬樹(文芸評論家)
河北新報 ほか/時事通信 2022・3・8配信
骨太にして珠玉。前作を超えるサプライズと感動を、たっぷり味わっていただきたい。
大矢 博子(書評家)
(あらすじ)
釈放前の更生プログラムに参加した模範囚が、外出先で姿を消した。発見されるまでの「空白の30分」でいったい何が起きたのか(「しゃくぜん」)。刑務所内で行なわれた運動会の翌日、集団食中毒が発生。これは故意の犯行なのか。炊事係の受刑者が容疑者に浮上するが……(「甘シャリ」)。自身の信念を問われるような事件の数々に奔走する刑務官たち。一方そのような中、敏腕刑務官・火石には不審な動きがーー。