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タイトル |
漱石における〈文学の力〉とは(ソウセキニオケルブンガクノチカラトハ) |
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矛盾に満ちた人生をいかに生き抜くか──
それは人間の確たる意識の力によって生きる覚悟。
生の矛盾を最後まで問い続けた漱石の〈文学の力〉とは。
【執筆者】小森陽一・石原千秋・姜尚中・神山睦美・清水孝純・石井和夫・望月俊孝・中野新治・浅野 洋・佐藤泰正
漱石の遺した〈文学の力〉とは何か
●小森陽一
近代資本主義の中の『こころ』
●石原千秋
夏目漱石『明暗』─イニシエーションの文学
●姜尚中
『文学論』の再帰性
●神山睦美
漱石とドストエフスキー─死と病者の光学をめぐって─
●清水孝純
『草枕』と『夢十夜』─漱石の実験─
●石井和夫
漱石文芸の哲学的基礎─則天去私の文学の道へ─
●望月俊孝
文学のリアリティは何によって保証されるか─ゼロ地点と「先生の遺書」─
●中野新治
『こゝろ』の不思議とその構造
●浅野 洋
漱石における〈文学の力〉とは何か─その全作品を貫通するものをめぐって
●佐藤泰正