|
タイトル |
生態学のための標本抽出法(セイタイガクノタメノヒョウホンチュウシュツホウ) |
|
本書は、生態学やその関連分野における標本抽出(サンプリング)の入門書である。標準的な標本抽出法(単純無作為標本抽出法、層別標本抽出法、系統標本抽出法など)に加えて、生態系を対象とした研究やモニタリングでしばしば利用される標本抽出法(適応標本抽出法、除去法、標識再捕法など)を幅広く解説している。読者は、標本抽出の考え方や実践の方法、データの統計解析などについて、具体的な事例を見ながら学ぶことができる。
[原著: Introduction to Ecological Sampling, Taylor & Francis, 2014]
1 はじめに
1.1 生態学のための標本抽出と解析の本が必要な理由
1.2 本書の範囲と内容
2 標準的な標本抽出法と解析法
2.1 はじめに
2.2 単純無作為標本抽出
2.3 平均の推定
2.4 総計の推定
2.5 平均の推定における標本サイズ
2.6 標本調査の誤差
2.7 割合の推定
2.8 割合の推定における標本サイズ
2.9 層別標本抽出
2.10 系統標本抽出
2.11 その他のデザイン戦略
2.12 不等確率標本抽出
3 適応標本抽出
3.1 はじめに
3.2 適応クラスター標本抽出
3.3 その他の適応標本抽出デザイン
3.4 考察
4 ライントランセクト標本抽出
4.1 はじめに
4.2 ライントランセクト標本抽出の基本的な手続き
4.3 検出関数
4.4 発見距離と角度に基づく推定
4.5 ライントランセクト標本抽出における標準誤差の推定
4.6 大きさに基づくライントランセクト調査
4.7 測線上の検出確率が1未満の場合
4.8 定点トランセクト標本抽出
4.9 ライントランセクト標本抽出および定点トランセクト標本抽出のソフトウェアと推定
5 除去法と比の変化法
5.1 はじめに
5.2 除去法
5.3 比の変化法
5.4 比の変化法と標識再捕法の関係
6 区画なし標本抽出
6.1 はじめに
6.2 Tスクエア標本抽出
6.3 Tスクエア標本抽出の性能
6.4 応用例
6.5 ワンダリング・クオーター法
6.6 区画なし標本抽出法のさらなる拡張と最近の発展
6.7 区画なし標本抽出による密度推定のための計算ツール
7 標識再捕標本抽出と閉鎖個体群モデルの概要
7.1 はじめに
7.2 用語と仮定
7.3 閉鎖個体群の手法
7.4 閉鎖個体群モデルの最近の発展
8 開放個体群の捕獲再捕獲法モデル
8.1 はじめに
8.2 Jolly-Seberモデル
8.3 Manly-Parrの方法
8.4 死亡個体の回収
8.5 無線標識付きの個体を用いた推定
8.6 柔軟なモデル化の手続き
8.7 適合度検定
8.8 標識再捕法のモデル化の例
8.9 開放個体群モデルに関する最近の動向
8.10 捕獲再捕獲法の解析のための一般的な計算機プログラム
9 占有モデル
9.1 はじめに
9.2 全体の概要
9.3 1期間モデル
9.4 多期間モデル
9.5 共変量の導入
9.6 研究デザイン
9.7 考察
10 環境モニタリングに対する標本抽出デザイン
10.1 はじめに
10.2 デザインの特徴
10.3 モニタリングと研究
10.4 空間デザイン
10.5 要約
11 トレンド解析のモデル
11.1 はじめに
11.2 トレンド解析の基本的な手法
11.3 トレンドの単位解析
11.4 トレンドの併合解析
11.5 モデルの妥当性の検証
11.6 要約