くまのこが歌を歌いながら、ひとりで森の中を歩いています。お母さんの大好きなパンを買いに行くのです。でも、森のパン屋さんはお休みでした。とぼとぼと来た道をもどると、木の上から歌声が聞こえました。ふくろうのお母さんが赤ちゃんをだっこしています。「いいなぁ、だっこだっこ」しばらく歩くと、地面の下から歌声が聞こえました。もぐらのお母さんが赤ちゃんをだっこしています。くまのこが「だっこだっこ、だっこだっこ」と、歌いながら歩いていくと、川に出ました。丸木橋です!ドキドキしていると、きりんさんがだっこして渡ってくれました。急に、くまのこはお母さんに会いたくなって、かけだしてころび、泣いてしまいました。すると、「くまくん、どうしたの?」って…「だっこ」がいっぱいの絵本!