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タイトル |
情報社会の〈哲学〉(ジョウホウシャカイノテツガク) |
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マクルーハンの「これまでの人類史とは、主導的メディアが形作ってきたメディア生態系、メディア・パラダイムの変遷の歴史であった」とする〈メディア〉史観の下、Google、ビッグデータ、SNS、ロボット、AI、ウェアラブル、情報倫理といった具体的で個別的な現象を分析の俎上に載せ、不可視のメディア生態系を暴きだす〈哲学〉。
はじめに
序章 マスメディアの終焉と〈メディア〉史観
0-1 マスメディアの自壊から終焉まで
0-2 マクルーハン理論の本質と限界
0-3 「情報社会」における「知識」と〈学〉
第一章 グーグルによる「汎知」の企図と哲学の終焉
1-1 「グーグル」という問題
1-2 「汎知」の思想史
1-3 電脳汎知
1-4 ハイデッガーの“予言”
第二章 ビッグデータの社会哲学的位相
2-1 ビッグデータへの視角
2-2 ビッグデータの「3V」
2-3 ビッグデータとは“ゴミ”である
2-4 知識・情報・データ
2-5 「社会のデータ化」の思想史
2-6 液状化する社会と「データ」の覇権
2-7 データのオートポイエーシスと「配備=集立」の全面化
第三章 SNSによるコミュニケーションの変容と社会システム論
3-1 SNSという新たな〈コミュニケーション〉の登場
3-2 ルーマンの社会システム論と四つの疑問
3-3 世界社会と情報社会
第四章 人工知能とロボットの新次元
4-1 AIとロボットの現況
4-2 人工知能の展開過程
4-3 ロボットの展開過程
4-4 AI・ロボット・人間
終章 情報社会において〈倫理〉は可能か?
5-1 情報倫理とは何か?
5-2 倫理/道徳の本質とその史的展開
5-3 〈メディア〉の展相の中の倫理
5-4 情報社会における“普遍的”倫理の試み
5-5 三つの倫理的多元主義
5-6 システムと倫理
索引
あとがき