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タイトル |
沖縄50年の憂鬱(オキナワゴジュウネンノユウウツ) |
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二〇二二年五月は沖縄が日本に返還されて五十年になる。共同通信社の記者時代から沖縄の取材を続けてきた著者は、退社した二〇一九年七月以降、ここ数年に相次いで解禁された日米の機密文書を渉猟し、これまでの返還交渉についての世間の常識や通説と大きく食い違う証言や事実に数多く遭遇してきた。そして、この返還交渉こそが、いま私たちが暮らすこの国の在り様や政治の姿、あるいは日米関係の原点であることに気づく。本書では、研究者の意見も交え、返還交渉の歴史を新しく検証。当時の交渉は、日本にとって帳尻の合うものだったのかー。「五十年目の収支決算」を通して、この国の姿を見直す。