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タイトル |
光学素子のいろは(コウガクソシノイロハ) |
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【本書の内容】
本書は,読者が光学的機能や作用のなにかを利用したいとき,適切な光学素子(光学部品)を探しやすくなるように配慮している。全体を機能別に分類・構成し,光学素子の原理や特性,用途,応用の例示等のほか,実際に光学系を組む上での調整法や調整用機器,留意点などの記述を加え,様々な読者層にとって使いやすい実用的な書籍とした。
1章「光学の基礎事項」では,以下の内容を理解する上で最低限必要な,光の基本的性質,結像作用,干渉と回折,偏光と複屈折などを説明する。
2章「光路の制御」では光の向きの変更や一方向遮断など,光路の制御に関係する光学素子を説明する。
3章「光の集束と結像作用」では結像作用に関係する球面レンズや色消しレンズ,アナモルフィック光学系を説明する。
4章「像の転送と反転」では像の転送方法や像反転系を説明する。
5章「光の分波と合波」では光の分波と合波に関係する光学素子を説明する。
6章「光の透過率と反射率の制御」では各種光フィルタや反射防止膜など,透過率と反射率に関係する素子を説明する。
7章「分解能」では空間分解能や解像度に関係する内容を説明する。
8章「偏光と位相制御」では位相の制御に関係する偏光素子や波長板などを説明する。
9章「レーザビームの制御」ではレーザビームの制御に関係する内容や素子を説明する。
10章「光学系の調整」では実際に光学系を組む上での調整用機器や調整法,留意点などを説明する。
11章「光学材料」では光学素子に用いられる光学材料を説明する。
【本書の特徴】
(1) 機能別の章立てにして,読者の目的に合致した光学素子やその特徴などが
探しやすいようにする。
(2) 各項目では,素子選択上の機能や特徴などを含めて留意点も述べる。
また,応用の仕方が分かるように,ノウハウの開示や具体的用途の例示を行う。
(3) 旧来のものだけでなく,光ファイバや光MEMS の利用による微小光学素子や
回折光学素子,レーザ用途など新規のものも紹介する。
(4) 読みやすくするため,数式は動作原理の理解に必要な結果を示し,できるかぎり
定性的な説明を行う。また,関連内容の参照箇所を適宜明示している。