半獣うさぎと人間が共存する国・クローヴァ王国。旧王族の血を引く半獣うさぎのユウリは、とある事情により、遠く離れたライオンの国・アッティーカ王国で暮らすことになった。表向きは国賓として迎えられたユウリだが、実際は人質に近い立場だった。一方、アッティーカ王国の若き王・イドは、屈強なライオンたちを束ねるに相応しい豪胆で勇猛な人物で、出会った当初からユウリを弱いうさぎだと馬鹿にした態度を隠さなかった。それでもライオンたちを前に気丈に振る舞うユウリに興味を持ったのか、「俺の番になれば安全な立場でいられる」と強引に迫ってきて…？