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タイトル |
運命の騎士と約束の王子(ウンメイノキシトヤクソクノオウジ) |
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駆け出し新人小説家の沢上有樹は、幼いころから書き溜め上下巻で刊行する予定だった「ラガリア物語」を、上巻部分のみでエンドを打つよう指示を受け、物語を急遽修正することに。全ての作業を終えて深い眠りに落ちた有樹の夢の中に、自分と同じ姿で「ラガリア物語」の主人公・ユリアス王子だと名乗る青年が現れ、物語の創造主である有樹に完結させられた世界を導いてほしいと言う。その意味を理解できないまま有樹が眠りから覚めると、そこは「ラガリア物語」の世界で、自分がユリアス王子になっていた。そのうえ、かつて憧れた人に寄せた登場人物の王国騎士・アルヴィアが本文にはない、ひときわ優しいまなざしを王子に向けてきて、物語を進めていくうちに有樹は彼の優しさに惹かれていきー。