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タイトル |
アントン・ブルックナー(アントンブルックナー) |
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「この本は、新しさに満ちている」--ヘルベルト・ブロムシュテット(「本書に寄せて」より)
2024年の生誕200年に向けてドイツで出版されたブルックナーの伝記が早くも日本語化!
最新の知見にもとづいて従来の逸話や人物像を検証。19世紀という時代を生き、遅咲きではあったが“交響曲作家”として成功したその確固たる歩みをつぶさに追う。
本書に寄せて ヘルベルト・ブロムシュテット
日本語版のための序文
はじめにーーブルックナーの写真・像・イメージ
第I部 若き日々(1824〜1855)
田舎の小学校ーー出自と幼少期
田舎ミサ曲ーー宗教について
「作曲家としても」--ザンクト・フローリアンでの一〇年間
「きみが薔薇を眺めるとき」--女性たちとの物語
第II部 リンツ (1856〜1868)
「努力を惜しまない若き才能」--リンツのオルガニスト、ウィーンの生徒
習作?--オットー・キツラーのもとでの修業時代
政治的な歌? 合唱指揮者としてのブルックナー
「もっとも役に立つとしたら、ミサ曲でしょう」
天職ーーブルックナー、交響曲作家への道
新しい大聖堂のための音楽
衰弱し切った神経と一途に見据える目標
第III部 ウィーンでの最初の10年(1868〜1878)
皇帝付きのオルガニストーーウィーンとヨーロッパにて
交響曲作家としての新たな道ーーお蔵入りになった交響曲への短い賛辞
派閥争いの渦中でーーウィーンの交響曲作家としての初披露
ブルックナー、ワーグナー、そして交響曲第三番
もつれた夢ーー交響曲第四番の作曲法と詩的な注釈
傑作を凌駕する作品ーー交響曲第五番とウィーン大学
ロマンティックな作曲家ーー創作から遠ざかっていた時期
第IV部 後半生(1879〜1896)
啓示、あるいは黙示録の音楽ーー弦楽五重奏曲とウィーンのメディア
新たな道へーースイス旅行と交響曲第六番
「花火」付きのブレイクスルー
《テ・デウム》の時期
大いなる世界劇場ーー交響曲第八番
深淵の際(きわ)--交響曲第九番
最晩年ーー霊廟と博物館
謝辞
訳者あとがき
ブルックナー作品索引
人名索引
文献リスト
ブルックナー作品リスト
ブルックナー年譜