伊沢理恵は新宿新都庁超高層ビル街の眺望の利くホテルのレストランでの恋人との豪華なディナーをすませた後、彼のマンションに移って週末の夜の楽しい一時を過ごしていた。そしてこの夜、理恵は恋人からプロポーズされたのだった。そんな幸せな理恵の気持ちを打ち砕くかのように突然、電話のベルが鳴り響いた。いや、なぜか理恵にはそう思えたのだった。はたして、意外やその電話が恋人の身にもたらしたものは…。彼は殺ってない、殺人の容疑をかけられた恋人の無実を信じる理恵は、姿なき真犯人を求めてその跡を追うことになった。そんな理恵を支えるのは恋人への愛のみであった。愛が告白された幸せな夜を引き裂いて若い2人に訪れた災厄とは。ラブ・サスペンス。