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タイトル |
長期政権のあと(チョウキセイケンノアト) |
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歴史が示す、長期政権のあと
憲政史上、最長となった安倍政権(首相在職日数は二〇二〇年七月三十一日時点で三一四一日)。なぜ、安倍政権は長期政権となったのか。そして、長期政権のあとにはどのような事態が出来するのかーー。権力の生理を知悉する佐藤優元外務省主任分析官と現代日本政治論を専門とする山口二郎法政大学教授が、歴史から読み解いていく。見えてきたのは、グローバル資本主義の限界と民主主義の行き詰まり、日本社会の変質と衰弱である。日本はどう変わっていくのか。われわれが迫られる選択とはいかなるものか。近未来への提言・処方箋を擁した警世の書。
第一章 安倍政権の正体
1選挙で選ばれた王/2権力の源泉/3対米追随は、戦後日本の国体/4政権維持の方程式/5長期政権が終わる時
第二章 長期政権が変えた世界
1民主主義と資本主義の均衡/2新自由主義の登場/3リベラル派の変身/4民主主義の行き詰まり
第三章 なぜ、自民党は強いのか
1長期支配の秘訣/2結党以来、最大の危機/3日本社会の衰弱/4自民党の変質と弱体化/5国民は変化を求めていない
第四章 安倍政権後に訪れる国難
1政治の漂流/2新たな思想/3経済の破綻
第五章 もはや先進国ではない
1「経済一流」は遠い昔/2淵源は教育にあり/3壊れた家族/4日本新生の処方箋