「こんな奥、今まで届いたことないでしょう」
政治家に性接待を強いられた育郎は、側に侍るのみだった典彦を責めた。
しかし典彦はいびつな独占欲を告げ、3日間胎(はら)の中を塗りつぶすように育郎を抱いた。
典彦に不信を抱いた育郎は彼との交わりを断つが、職場や車中…至るところで雄を咥え込んだ記憶を思い出し股を濡らし仕事もままならない。
若当主として、夫としてあるまじきーーみだらな雌の躰…。
典彦の食い荒らすような愛に苦悩しながら、育郎は當間家の当主として決断の時を迎えようとしていたーー。
下克上主従が織りなす、執着と依存の官能時代ロマン。