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タイトル |
地図でスッと頭に入る上書き日本史(チズデスットアタマニハイルウワガキニホンシ) |
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近年、新たな史料の発見あるいは研究の成果により、従来の日本史観を見直す動きが見られるようになりました。本書は古代から現代までの通史において、これまでの通説に新しい解釈が加えられた歴史の事象の中からとくに知っておきたいものを選りすぐり、個々の事象・新史実をイラストや写真を交えながらわかりやすく解説していく一冊です。
【注目1】こんなに変わった歴史のターニングポイント
人類の誕生…人類の起源は、いったいいつ頃?
稲作の始まり…弥生時代の始まりが700年くらい早まった
ヤマト政権の発祥…「大和朝廷」とは呼ばれなくなった
平城京遷都…藤原京建設からわずか16年で遷都した理由が判明
平安京遷都…平安京は左右対称ではなかった!?
【注目2】覆された国際交流の常識
卑弥呼の遣使…三角縁神獣鏡は卑弥呼の鏡ではない?
遣隋使…隋との対等外交の樹立は嘘だった!?
遣唐使…実は成功率7割!意外に高い確率で帰って来られた留学生
遣唐使廃止…実は廃止後の方が、日中交流が盛んになった
鉄砲伝来…鉄砲を日本へもたらしたのは倭寇とポルトガル人だった
【注目3】大きく変わった日本人のくらし
縄文時代…狩猟採集生活を送る平等社会というイメージが覆された
国風文化…遣唐使廃止以前からすでに日本独自の文化が芽生えていた
貴族政治の実態…貴族は多忙でバイオレンスな日常を送っていた
武士の登場…武士は、地方ではなく都で生まれた
戦国時代…すべての戦国大名が天下を取ろうとしていたわけではなかった
【注目4】日本史を揺るがした大事件
乙巳の変…逆族を滅ぼす大義が否定され、権力闘争に
足利義満の栄華…足利義満の皇位簒奪計画は完全否定されていた
倭寇の跳梁…海賊集団に日本人はほとんどいなかった!
一国一城令…実は修復可能程度にしか破壊されていなかった
田沼意次の政治…賄賂まみれの「汚職政治家」が再評価
【注目5】 大きく変わった戦いの実態
三十八年戦争…蝦夷遠征は、「反乱鎮圧」から「戦争」になった
承久の乱…本当の目的は幕府打倒ではなかった?
文永の役…神風が吹いたのは弘安の役だけだった
伊豆討ち入り…北条早雲は一介の素浪人などではなかった
桶狭間の戦い…信長は決して義元に劣る弱小大名ではなかった
第四次川中島の戦い…激闘のドラマはことごとく否定された
【監修者】後藤寿一
1943年生まれ。早稲田大学卒業後、サンケイ新聞を経て、フリー・ジャーナリスト、エッセイスト。著書に『日本史泣かせるいい話 本当にあった胸を打つ人間ドラマ』(KAWADE夢文庫)、監修に『日本史世界史並列年表』(PHP研究所)、『オールカラーでわかりやすい! 太平洋戦争』(西東社)、『ほんとはこんなに残念な日本史の偉人たち』(じっぴコンパクト新書)などがある。