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タイトル |
TEAによる対人援助プロセスと分岐の記述(ティニヨルタイジンエンジョプロセストブンキノキジュツ) |
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TEA(複線径路等至性アプローチ)による対人援助に関する実践的研究の醍醐味を味わうことのできる書。
第I部ではTEAの基礎およびTEAを構成するHSI(歴史的構造化ご招待)、TEM(複線径路等至性モデリング)、TLMG(発生の三層モデル)を解説する。第II部では保育、第III部では看護、第IV部では臨床・障害に関連した実践的研究を紹介する。研究の内容だけにとどまらず、その裏舞台についても詳述されており、TEAを用いた研究を行ううえで有益な示唆に富んでいる。具体的な研究を通してTEAの理解を深めることができる。
はじめに
略語一覧
第I部 TEAのダイナミズム
1章 TEA(複線径路等至性アプローチ)の基本的概念
2章 HSI(歴史的構造化ご招待)とEFP──ご招待(Inviting)によりその経験に接近する
3章 TEM(複線径路等至性モデリング)と人生径路、未来展望
4章 TLMG(発生の三層モデル)──価値と行為を媒介する記号の働きに注目する
第II部 保育における対人援助プロセスを記述する
5章 年少児クラスにおける共同遊び「おうちごっこ」のプロセス
6章 保育の実践──保育者の保育行為スタイルの分岐
7章 保育士の自己形成と実践コミュニティの変容──対話的自己・山脈的自己のモデル化による保育士の実践コミュニティの分析
8章 保育者研修
第III部 看護における対人援助プロセスを記述する
9章 メンタルヘルス不調によるキャリア中期看護師の休職・離職──4つのBFPと個人の価値変容に着目して
10章 地域包括支援センター看護職の支援──夫介護者を地域活動につなげるプロセス
11章 保健師が10代妊婦と家族を支援するプロセス──「寄り添う」と「介入」のはざまでの関係構築
第IV部 臨床・障害における対人援助プロセスを記述する
12章 ひきこもり青年のきょうだいの家族からの自律過程
13章 発達障害の子どもの母親にとっての「障害受容」という記号のもつ意味──TEMを用いた自己分析によって生じた自己変容に着目して
14章 混合研究法(MMR)による家族援助介入実践
おわりに
索引
執筆者
福田 茉莉【1章】
安田 裕子【2章】
サトウ タツヤ【3章、4章】
境 愛一郎【5章】
上田 敏丈【6章】
香曽我部 琢【7章】
中坪 史典【8章】
中本 明世【9章】
高橋 美保【10章】
田口 理恵【10章】
河原 智江【10章】
大川 聡子【11章】
和田 美香【12章】
山根 佐智子【13章】
三田地 真実【13章】
ジョン・W・クレスウェル【14章、14-1〜14-3節】
廣瀬 眞理子【14章、14-4〜14-5節】