爬虫類・両生類では定番の人気を誇るヘビ。理由として飼育のしやすさに加え、バリエーション豊かな品種が揃うことが挙げられる。コーンスネークやカリフォルニアキングスネーク、ボールパイソンなどが代表的で、高いコレクション性があり、飼育・繁殖も比較的容易に楽しむことができるのが魅力。近年ではセイブシシバナヘビやカーペットニシキヘビの品種も多彩に揃う。ほぼ全てが飼育下で品種改良された個体なので、飼いやすいヘビが多いのも人気の一因。一方で、同じ種でも生息する地域によって外見に違いがあるものも知られ(地域個体群)、愛好家たちを楽しませている。
本書では、そんなヘビの多様な世界を、1,200枚以上の写真で紹介する。同種でも、驚くほど豊富な色彩や模様があり、通常個体の面影がほとんどない品種まで作出されている。基本的には、比較する意味で通常個体も掲載し、それから生み出された多彩な品種を楽しめるような構成。生物としてのヘビの概略(特徴や分布など)に始まり、種や亜種、遺伝や変異・品種とその種類なども解説。図鑑パートでは日本・南北アメリカ大陸・ユーラシア大陸とアフリカ大陸・オーストラリア大陸と地域別に構成。
■目次
CHAPTER1 ヘビとは
CHAPTER2 ヘビの遺伝などについて
CHAPTER3 世界の美しいヘビの変異や品種
●日本国内に分布・記録のあるヘビの変異・品種(アオダイショウ、シマヘビ、ジムグリ、シュウダ、スジオナメラ、シロマダラ、他
●南北アメリカ大陸周辺に分布するヘビの変異・品種(コーンスネーク、プレインズネズミヘビ、スナゴナメラ、トウブネズミヘビ、セイブネズミヘビ、サバクナメラ、チュウベイミルクヘビ、他)
●ユーラシア大陸(日本を除く)・アフリカ大陸周辺に分布するヘビの変異・品種(ブチガシラムチヘビ、オオアオムチヘビ、オグロナメラ、ホウシャナメラ、カサントウ、オオカサントウ、ナンダ、ヒメナンダ、タイワンアオヘビ、サラサナメラ、ミナミカラダイショウ、キタカラダイショウ、他)
●オーストラリア大陸周辺に分布するヘビの変異・品種(カーペットニシキヘビ、ナイリクニシキヘビ、モエギニシキヘビ、ミドリニシキヘビ、シロクチニシキヘビ、ズグロニシキヘビ、マダラニシキヘビ、ワモンニシキヘビ、他)
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