BOOKサーチ |

タイトル AIにはない「思考力」の身につけ方(エーアイニハナイシコウリョクノミニツケカタ)
著者名 今井 むつみ(イマイ ムツミ)
出版社名 筑摩書房
ジャンル 人文・思想・社会
isbnコード 9784480251558
書籍のサイズ 全集・双書
発売日 2024年11月07日頃
販売価格 1,320
チラよみURL
サーチ
google yahoo rakuten amazon
学校で急速に広がる生成AIの使用。 なぜ“ChatGPTにおまかせ”ではダメなのか?  カギは、人間がことばの学習で身につける「推論の力」が失われることにあった。 すべての教育関係者・保護者必読の一冊。 === 「思考力」というと、なんだか難しいことのように感じられるかもしれない。しかし、私たちは今この瞬間に文章を読みながら、思考力を駆使している。そしてその時に頭の中で働いているのは、「推論の力」だ。この力は人間だけにあり、AIにはないものだ。その違いと謎を解き明かしていく。 ===  例えば「探偵マンガ」を読んでいるとき、みなさんは、 「黒幕は誰だれだろう?」 「犯人はやはり……」 と考えながらストーリーを追っているはずです。これも思考の働きのひとつです。  思考しながら、主人公と一緒に「問題を解決しよう(=犯人を見つけよう)」としているのです。  思考力というのはこのように、問題解決の力につながっていきます。問題解決の力をつけることができれば、社会がどんなに変わっても、未来がどうなるかわからなくても、なんとかその場で対応することができるようになるはずです。(……)  では、思考力を使って問題解決ができる「名探偵」になるために、私たちは何を学べばいいのでしょうか。(……)  正解は、国語です。 「なぜ国語?」  確かにそう思う気持ちもわかります。  数学や英語のほうがなんとなく、問題解決の役に立ちそうですよね。でも、私たちは何を学ぶにも「ことば」を使います。「ことばの力」がなくては、数学の問題もうまく解くことはできません。(……)  本書は「思考力」、つまり「名探偵になるための推論力」を、「ことば」と一緒に考える本です。みなさんが、今この瞬間にも使っている「思考力」ですが、なんだかぼんやりしていて、捉とらえにくいものであるというのも事実です。その「思考力」を「ことば」というフィールドで考えてみようという試みです。  乳幼児がことばを覚えるしくみについて研究をしていると、「ことばがわかること」が、必ずしも当たり前でないということに気づかされます。子どもはことばのしくみを自分で発見し、ことばの意味も自分で発見します。これはみなさんも、意識せずに成し遂とげてきたことです。  いったいどんなふうに、そんなすごいことをしてきたのか。  まずは、みなさんが子ども時代に成し遂げた「母語の習得という偉業」を、思い出すことから始めてみましょう。(「はじめに」より) 第1章 あなたはことばを、どう覚えてきたのか 第2章 問題解決に必要な「推論の力」 第3章 学校で必要になる「ことばの力」 第4章 AI時代の「考える力」






 
お問い合わせ