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タイトル |
世にもあいまいなことばの秘密(ヨニモアイマイナコトバノヒミツ) |
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「この先生きのこるには」「大丈夫です」これら表現は、読み方次第で意味が違ってこないか。このような曖昧な言葉の特徴を知れば、余計な誤解もなくなるはず
「結構です」→YESNOどっち?
「それですね」→どれやねん
「この先生きのこるには」→先生!
こうして誤解は広がっていく
「冷房上げてください」「大丈夫です」。言葉には、読み方次第で意味が変わるものが多々あり、そのせいですれ違ったり、争ったりすることがある。曖昧さの特徴を知り、言葉の不思議に迫ろう。
先日、パソコンで文章を書いていたときのことです。「芝居がかった」と書こうとして、「しばいがかった」と入力し、仮名漢字変換をしたところ、思いがけない変換結果が出てきました。それは「司馬懿が勝った」というものです。
一瞬戸惑いましたが、すぐに「司馬懿(しばい)」が三国時代の中国の軍師であることを思い出しました。曹操に仕え、諸葛亮孔明のライバルと紹介されることも多い人物です。「芝居がかった」とのかけ離れ具合もさることながら、「司馬懿が勝った」がそれだけで一つの文をなしていることに驚きました。しかも、まったく無意味な文ではなく、実際にありそうな状況を表しています。改めて、日本語はどういう表記をするかによって意味が大きく変わるのだなと実感しました。【本文より】
1 「シャーク関口ギターソロ教室」--表記の曖昧さ
2 「OKです」「結構です」--辞書に載っている曖昧さ
3 「冷房を上げてください」--普通名詞の曖昧さ
4 「私には双子の妹がいます」--修飾語と名詞の関係
5 「政府の女性を応援する政策」--構造的な曖昧さ
6 「2日、5日、8日の午後が空いています」--やっかいな並列
7 「20歳未満ではありませんか」--否定文・疑問文の曖昧さ
8 「自分はそれですね」--代名詞の曖昧さ
9 「なるはやでお願いします」--言外の意味と不明確性
10 曖昧さとうまく付き合うために