恐竜好きな人たちにとって、身近で興味深い国立科学博物館をはじめとする博物館や、3年前後ごとに開催される「恐竜博」は恐竜の宝庫!
恐竜研究の第一人者で、長年にわたり「恐竜博」監修を務める真鍋先生が、「展示の舞台裏を支える人々がどんなふうに恐竜と向き合っているか?」という切り口から、これまでとは違った角度から見える恐竜の面白さ、魅力、最新情報を伝えます。
第一章 化石を立ち上がらせる
日本でも復元骨格が作れる時代に
日本の恐竜復元骨格の第一人者
──高橋功さん(ゴビサポートジャパン)
腰が決まればみんな決まる/チンタオサウルス復元プロジェクト など
第二章 生きた姿に戻す
復元画は科学の絵
イラストとサイエンスは切り離すことができない
──菊谷詩子さん(サイエンスイラストレーター)
恐竜の復元画は可能性の提示/描くことで生き物に近づける など
フィギュアには思いを共有する力がある
骨格標本から一歩進んだ姿
──田中寛晃さん(造形師)
こだわりは皮膚やシワといった細部/ダチョウやゾウが恐竜の資料 など
第三章 恐竜博を始めよう
「恐竜博2019」の企画は二〇一六年から始まった
最初の構想は「恐竜五大陸選手権」
借りる算段は電卓とにらめっこ
デイノニクスはビジネスクラスでやってきた
──朝日新聞社 佐藤洋子さん
宣伝チラシは進化する/オリジナルグッズの舞台裏 など
第四章 展示大作戦
魅力ある展示を作る専門家
──小南雄一さん(東京スタデオ)
恐竜も展示も進化する/「むかわ竜」を魅せる など
第五章 研究と展示の未来
予備知識があるともっと楽しい
デイノ=「恐ろしい」+ケイルス=「手」の発見
卵の化石
恐竜生物学の深まり
次の恐竜展はもう始まっている など
第六章 常設展示室への誘い
いい標本こそ常設展示に
「考えるモード」への切り替え
恐竜の骨の楽しみ方
展示物ガイド1 竜盤類
アパトサウルス(竜脚類)/ティラノサウルス(獣脚類)/シチパチ(獣脚類)/デイノニクス(獣脚類)/バンビラプトル(獣脚類)
展示物ガイド2 鳥盤類
ヒパクロサウルス(鳥脚類・ハドロサウルス類)/パキケファロサウルス(周飾頭類・堅頭竜)/トリケラトプス(周飾頭類・角竜)/ステゴサウルス、スコロサウルス(装盾類)/中生代最後の日「K/Pg境界」
壁面展示にもひと工夫
日本館の恐竜たち