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タイトル |
野田聖子のつくりかた(ノダセイコノツクリカタ) |
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人の力で、あたりまえを変えていく。
政治の力で、パラダイムシフトを起こす。
まわりの人に知恵と力を借りて、誰かのための法律を作る。
法律ができれば、社会も、人の価値観も変えられる。
国会議員在職30周年を迎えた野田聖子が語る、まわりが作り上げた政治家「野田聖子」。
はじめに
26 歳の時に突然、周囲の人たちから担がれる形で岐阜県議会議員選挙に立候補してから 36年を経て現在に至るまで、私はずっとまわりの人たちが求める政治家という役目を果たしてきました。具体的には、まわりの人たちの主張を国政の場に届けて、まわりの人たちが悩む問題の解決策を、法律として作ってきたのです。
つまり、政治家・野田聖子というのは、私をこれまで支えてくれた人や、社会のおかしな部分を変えてほしい、新しい法律を作ってほしいという「まわりの人」たちがつくってきたといっても過言ではないのです。
このようにいうと「野田聖子は自分がない」「政治家としてのビジョンや信念が感じられない」「他人まかせで国会議員として無責任だ」と感じる人もいるかもしれません。
もちろん、私も政治家ですから政治信条はあります。こういう日本にしたいというビジョンは持っています。
ただ、その一方で「こうあるべき」という考えに固執していません。自分よりも優秀な人たちや、自分よりも実態をよく知る現場の人たちの意見を聞いて、「そちらのほうが正しい」と判断をすれば、躊躇することなくそちらの意見を主張します。 自分自身の「思い」を貫くということも、政治家としては大切でしょう。しかし、まわりの人の声の中でも根拠に基づいた主張を代弁することのほうが、有権者の代表である政治家の役割としては大切だと考えています。
そして、このようにまわりの人の代弁というスタンスこそが、私の政治家としての原点であり、国会議員を 年間続けることができた強みだと思っています。
目次
第1章 はじまりは「政界の聖子ちゃん」
第2章 破天荒な父のおかげで、私は家庭を知らない
第3章 政治センスはないけれど、人には恵まれる
第4章 いい出会いは、いい法律をつくる
第5章 郵政民営化。そして離党へ
第6章 安倍さんが電話で「聖子ちゃん、総務……やってくれる?」
第7章 自民党総裁選挙出馬でわかった仲間のありがたさ