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タイトル |
九人のレジェンドと愚か者が一人(キュウニンノレジェンドトオロカモノガヒトリ) |
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26年前、パ・リーグのペナントレースを制した阪和バーバリアンズ。6回2死まで0封された後、満塁ホームラン3本が飛び出して9点差をひっくり返すという史上稀に見る逆転試合をきっかけに、リーグ優勝、そして日本一へと駆け上った。その後の低迷期を経てこの夏、来季の新監督に抜擢されたのは、当時4番を務めた夏川誠だ。大阪毎朝放送がレジェンドと呼ばれたメンバーたちのインタビューと再現試合で構成する特別番組を企画。取材を取める中で、10人目のレジェンドともいえるマネージャーの存在が浮かび上がる。ところが、あの試合中に盗難事件があり、疑われたマネージャーは退団、そののち非業の死を遂げたという…。チーム思いのマネージャーがなぜ盗難を行ったのか?主要メンバー9人の中に、嘘をついた人物がいるのではないか?そして仲間を裏切った愚か者は誰なのかー。吉川英治文学新人賞作家が贈る、企みに満ちた長編ミステリ。