砂漠に花開いた水の都、
美しき奇跡の都の秘められた真実の物語
〈ふしぎ駄菓子屋 銭天堂〉〈妖怪の子預かります〉
シリーズの著者のアラビアンナイト風ファンタジイ
大砂漠。砂の大海原とも呼ばれるこの地には、はるかな昔より数々の国や集落が生まれては、年月と共に砂に呑み込まれ忘れられていった。そのなかで、決して忘れられることのない国が一つだけある。ナルマーン。一つの都にして一つの国。砂漠でありながら、青い水が尽きることなくあふれた都。魔族を支配した王が造らせた奇跡の都。だが、どんな歴史書にも書かれていない真実のかけらは無数に存在し、それぞれに物語を秘めているのだ。『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』シリーズ、『妖怪の子預かります』シリーズで人気沸騰中の著者による、アラビアンナイト風の世界を舞台にした極上のファンタジイ短編集。
■目次
プロローグ
1 絹の都の姫君
2 小さな眷属(けんぞく)の憂(うれ)い
3 白の悪だくみ
4 赤の贈り物
5 青の再会
6 夜風と共に
エピローグ