新時代のアーサー王物語
妖精の谷と呼ばれる地で育った少女は、
王の騎士になるべく旅立った
LAタイムズ文学賞受賞
世界幻想文学賞・ネビュラ賞・ローカス賞候補作
妖精の谷と怖れられる地で育った少女がいた。母は少女の名を隠し、二人は洞穴(ほらあな)でひっそりと暮らしていた。やがて少女は広い世界への憧れが抑えきれなくなり、母からペレティルという名前を受け取ると王アルトゥルスの戦士団に加わるべく旅立った……。ネビュラ賞受賞作家が、アーサー王伝説群のパーシヴァルの物語を独自の視点で語り直した鮮烈な作品。LAタイムズ文学賞受賞作。著者あとがき=ニコラ・グリフィス/訳者あとがき=市田泉