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理科は教材研究がすべて(リカハキョウザイケンキュウガスベテ) |
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『理科の教育』の人気連載「教材研究一直線」がついに書籍化!
約50回の連載を迎えようとしている「教材研究一直線」。お茶の水女子大学附属小学校の田中千尋先生が、その飽くなき探究心で教材研究に臨む姿が人気を集めています。
誰でも手に入るような身近なものが、田中先生の鋭い着眼点や豊富なアイデアによって、子どもたちも大興奮の教材へと生まれ変わるのです。
輪ゴム、アルミ箔、豆モヤシ、エアコンフィルターのほこり……そして、なんと抜けた乳歯までもが教材になってしまいます。
価値のないものに価値を見いだすのが教材研究
身の回りにはたくさんのものが存在しますが、理科の教材として使えるものはあまりないように見えます。意識せずに素通りしてしまうことがほとんどではないでしょうか。
しかし、常にアンテナを張って周囲を見つめていると、優れた教材がたくさんあることに気が付くでしょう。
自然から学ぶ姿勢は、理科教師にとって不可欠なものです。そして、その姿勢が顕著に表れるのが教材研究であると言えるでしょう。
「わかりやすさ」よりも「学びやすさ」
書籍化にあたって、筑波大学附属小学校の辻健先生による新たな視点が加わっていることも注目すべき点です。それぞれの教材に対して、子どもたちの学びのポイントを「理科の見方・考え方」などの側面から分析しています。
子どもたちに教材を提示する上では、あえて「すき間」(=情報の足りない部分)を生かし、子どもが自ら深く考え、主体的に取り組むようにすることが大切であると言います。わかりやすく示すことで、かえって子どもの学びの深まりを妨げていないか、この視点はとても重要です。
露木先生が語る「教材研究」の秘技
田中先生の長年の友人であり、理科教育のプロフェッショナル 露木和男先生の特別寄稿も見逃せません。「秘技」とも呼べるような田中先生の奥深い教材研究について、露木先生流の深い分析を披露してくださいました。本編とあわせて読むと、納得すること間違いないでしょう。