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中学校教師1年目のための道徳の基本(チュウガッコウキョウシイチネンメノタメノドウトクノキホン) |
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「どうする?1年目の道徳。」「中学校道徳の悩み」を徹底解説!
本書では、義務教育の仕上げを行う中学校教育において、道徳的価値を基に、よりよい生き方を探究する道徳教育の充実のための方策を分かりやすく紹介します。「道徳教育とは何か?」「 道徳教育の内容とは?」「道徳科の教材とは? 」「学習指導案の作成はどうする?」など、誰もがぶつかる「中学校道徳の悩み」を徹底的に解説します。
◎道徳教育を振り返ってみよう
小学校、中学校でどのような道徳の時間の授業を受けてきたでしょうか。このことを、教職課程を学修する学生に問うと、「教材の登場人物の気持ちを考えた」「どうすればいじめがなくなるのかを考えた」「ゲストの人の話を聞いた」「心のノートを使って勉強した」「『私たちの道徳』を読んだ」などの回答がありますが、「覚えていない」という学生が少なくありません。国語科や社会科、算数科や数学科はどうかと尋ねると、ほとんどの学生は具体的な授業の様子を覚えています。
それでは、なぜ道徳の時間の授業の記憶がないのでしょうか。それは学生の問題ではなく、小学生、あるいは中学生のときの教師の問題であることが推測されます。残念ながら、道徳の時間の特質を押さえた授業が行われていなかったということです。
◎中学校道徳で何をおさえるべきなのか
教科担任制である、中学校の先生が道徳をどのように学ぶのか。やはり道徳の基礎をしっかりと学ばなくてはなりません。中学校では平成31年度から「特別の教科 道徳」(道徳科)が全面実施となり、各学校では、週1単位時間の道徳科授業を、全ての学級で、道徳科の特質を踏まえて行われるようになりました。義務教育の仕上げを行う中学校教育において、道徳的価値を基に、よりよい生き方を探究する道徳教育の充実を期待したいのです。そのためにも本書を1章から順番に学んでいくことをオススメします。
本書は、文部科学省教科調査官(当時)として道徳の特別の教科化に携わった著者が、若い経験の少ない先生を対象とした、講義型の教育書です。1章を1時間学ぶ形で、2週間(全15章)、しっかりと道徳教育を学んでみませんか? きっと道徳の基礎が身に付き、日々の指導や生徒との関わりに自信がもてるようになるはずです。
◎こんな人におすすめ
・新任教師で道徳の指導で悩んでいる人
・道徳教育推進教師になったばかりの人
・来年から中学校の教師になる予定の人