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タイトル |
発達障害診療の道しるべ(ハッタツショウガイシンリョウノミチシルベ) |
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発達障害診療において,「診断」は本質ではありません.親子で楽に暮らせることが目的地であり,本書は,そのための支援の「道しるべ」を示しています.
「子供の発達が遅れている」,「育てにくい」,「発達障害かもしれない」…….発達障害を専門としない小児科医でも,受診した親子からそんな相談を受けた経験があるのではないでしょうか.発達障害という概念が広く認知されるようになり,医師が子供の発達に関して相談を受けることが多くなった現在,専門医だけでなく,子供に関わるすべての医師が発達障害支援について理解することが求められます.
本書では,「発達障害」の捉え方,子供と接する際の基本姿勢や対応方法,保護者支援の基本原則など,医師が知っておきたい発達障害支援の大切な考え方をまとめています.さらに,発達障害を有する子供たちだけでなく,すべての子供たちを支えるにあたって有用な応用行動分析についてもたっぷりと紹介しており,明日からの支援にさっそく活かすことができます.
第1章 発達障害を考える
1 「発達障害」の捉え方
2 保護者支援について考える
3 親に伝えたい総論
4 落ち着きのない子供について考える
5 すぐ忘れる子供について考える
6 理解の悪い子供について考える
7 偏食について考える
第2章 発達障害を診断する
1 医療にできること
2 発達障害診断の実際
第3章 発達障害に向き合う
1 小児一般外来でできること
2 基本的考え方と対応のヒント
3 付け焼き刃の応用行動分析
4 地域資源
第4章 発達障害についてさらに知る
1 障害とは何か
2 発達障害とは何か
3 合理的配慮
4 さらに勉強するために
索 引
コラム
自閉スペクトラム症と冗談
発達性読字障害の1事例
目的合理的行為と価値合理的行為
指示は率直に
就学の悩み
意識的な社会的技術