|
タイトル |
稲盛和夫の実学(イナモリカズオノジツガク) |
|
バブル経済に踊らされ、不良資産の山を築いた経営者は何をしていたのか。儲けとは、値決めとは、お金とは、実は何なのか。身近なたとえ話からキャッシュベース、採算向上、透明な経営など七つの原則を説き明かす。ゼロから経営の原理と会計を学んだ著者の会心作。
まえがき 今こそ求められる「経営のための会計学」
文庫版の発刊にあたって
序章 私の会計学の思想
1 私の会計学はどのようにして生まれたか
2 私の会計学の基本的な考え方〈本質追究の原則)
3 私の会計学と経営
第一部 経営のための会計学ー実践的基本原則
第一章 キャッシュベースで経営する(キャッシュベース経営の原則)
1 儲かったお金はどうなっているか
2 資産か、費用か 「バナナの叩き売り」でその違いを見る
3 土俵の真ん中で相撲をとる
4 勘定合って銭足らず
第二章 一対一の対応を貫く(一対一対応の原則)
1 モノ・お金の動きと伝票の対応は
2 アメリカでの経験 売上と仕入れの対応
3 米国現地法人の会計監査
4 売掛金・買掛金の消し込み
5 「一対一の対応」とモラル
第三章 筋肉質の経営に徹する(筋肉質経営の原則)
1 中古品で我慢する
2 健全会計に徹する 「セラミック石ころ論」
3 「固定費」の増加を警戒する
4 投機は行わない 額に汗した利益が貴い
5 予算制度は合理的か 「当座買い」の精神
第四章 完璧主義を貫く(完璧主義の原則)
1 マクロとミクロ
2 100%達成でなければ
3 厳しいチェックでパーフェクトをめざす
第五章 ダブルチェックによって会社と人を守る(ダブルチェックの原則)
1 人に罪をつくらせない
2 ダブルチェックシステムの具体的なあり方
第六章 採算の向上を支える(採算向上の原則)
1 時間当り採算制度とは
2 付加価値を追求するアメーバ経営
3 時間当り採算と会計との関連
4 管理会計報告としての時間当り採算制度
5 売価還元原価法による経営
6 アメーバ経営と売価還元原価法における原価の考え方
7 時間当り採算制度は魂を入れないと生きない
第七章 透明な経営を行う(ガラス張り経営の原則)
1 公明正大な経理
2 社内に対するコミュニケーション
3 フェアなディスクロージャー
4 経営のモラルと会計のあり方
5 公正さを保証するための一対一対応の原則
6 資本主義経済における会計の役割
第二部 経営のための会計学の実践ー盛和塾での経営問答から
【経営問答1】先行投資の考え方について
【経営問答2】大手との提携による資金調達について
【経営問答3】拡大による借入金の増加について
【経営問答4】経営目標の決め方について
【経営問答5】「原価管理」の問題点
おわりに