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タイトル |
進化的イノベーションのダイナミクス(シンカテキイノベーションノダイナミクス) |
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著者も身を置いた銀塩写真業界では、僅か10年程の間にデジタル写真システムへと進化した中で、この業界のプレイヤーたちはさまざまな進路をたどった。なぜこのような差異が生まれたのか? また、経営者、また社員たちはどのように考え、行動すれば良いのだろうか?
本書は、このようなパワフルでドラスティックなイノベーションを「進化的イノベーション(evolutionary innovation)」と呼ぶ。この進化的イノベーションの進行メカニズムを解明すると共に、それを乗り越える組織能力マネジメントに関する仮説群を構築することが、上記の問題意識に対する解答の一つと考え、展開された論をまとめた。さらに、近年重要性の認識が高まる、企業と顧客・消費者との相互作用を重視する観点から、幅広い経営学研究の領域、また、時間の経過を意識し、概念分析と思考の積み上げを試みている。