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タイトル |
精神分析にとって女とは何か(セイシンブンセキニトッテオンナトハナニカ) |
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フェミニズムと精神分析の歴史、臨床における女性性、日本の精神分析、さらにはラカン派の女性論まで、精神分析において女性はどのように捉えられてきたのかを検討する。
第一章 精神分析とフェミニズムーーその対立と融合の歴史(北村婦美)
第1節 フロイトの女性論ーー持たないことが女性を決める?
第2節 フロイト女性論を巡る論争
第3節 男根一元論と両性性
第4節 心的な両性性の持つ意義
第5節 両性性から多重性(マルチプリシティ)へ
第二章 精神分析的臨床実践と女性性(鈴木菜実子)
第1節 女性性に関わる諸問題
第2節 フロイトにとっての女性性
第3節 女児のエディプス・コンプレックスに関する議論
第4節 女性の身体
第5節 女性性に関わる現代的な問題
第6節 女性が精神分析的セラピストになること
第7節 おわりに
第三章 日本の精神分析における女性(西 見奈子)
第1節 はじめに
第2節 日本における女性論の紹介と受け入れ
第3節 日本の女性論ーー阿闍世コンプレックスの変遷
第4節 日本の精神分析における母親
第5節 日本の精神分析臨床における女性ーーこれからの議論のために
補 章 ラカン派における女性論(松本卓也)
第1節 はじめに
第2節 ラカンの50年代の女性論ーージョーンズのフロイト批判とラカンによる応答
第3節 ラカンの70年代の女性論ーー性別化の式と男性/女性の論理
第4節 おわりにーーフェミニズムとラカン理論