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近代の技術革新は、なぜ人々を時間欠乏から解放しないのか? 近代社会のパラドクスに潜む加速の論理を解明し、その起源や個人・集団の生への影響を考察した理論書の待望の邦訳!
日本語版への序文ーー動的安定化、そして加速社会という危機
序言に代えて
第1章 序 論
1 社会の時間構造
2 現代に関する二つの時代=時間診断
3 社会的加速の理論のための予備的考察
第1部 社会的加速に関する体系的理論における概念的基本構想
第2章 運動への愛から加速の法則へーー近代の観察
1 加速と近代の文化
2 近代化、加速、社会理論
第3章 社会的加速とは何か?
1 予備的考察ーー加速と生活テンポの上昇
2 社会的加速の三つの次元
3 慣性の五つのカテゴリー
4 近代における運動と慣性の間の関係について
第2部 作動様式と現象形態ーー社会的加速の現象学
第4章 技術的加速と空間・時間秩序の革命
第5章 地滑りを起こしている急斜面ーー社会変動の加速と偶発性の増大
第6章 「生活のテンポ」の加速と時間経験のパラドクス
1 客観的変数ーー行為の速度の上昇
2 主観的変数ーー時間の逼迫と疾走する時間の経験
3 時間構造および自己関係
第3部 さまざまな原因
第7章 自己駆動プロセスとしての社会的加速ーー加速循環
第8章 加速と成長ーー社会的加速の外的な駆動力
1 時は金なりーー経済的推進力
2 加速の約束ーー文化的推進力
3 複雑性の時間化ーー社会構造的推進力
第9章 権力、戦争、速度ーー加速装置の制度的鍵としての国家と軍隊
第4部 さまざまな結果
第10章 加速、グローバル化、ポストモダン
第11章 状況的アイデンティティ、あるいは漂流者とゲームプレイヤーについて
1 近代における自己の動態化
2 人生の時間化についてーーアプリオリに実質を与えられたアイデンティティからアポステリオリだが安定したアイデンティティへ
3 時間の時間化、すなわち時間的に安定的なアイデンティティから状況的アイデンティティへ
第12章 状況的政治ーー脱同期と脱統合の間のパラドキシカルな時間地平
1 政治のなかの時間と時間のなかの政治
2 近代における歴史の時間化
3 時間地平のパラドクスーー後期近代における歴史の脱時間化
第13章 加速と硬直ーー近代を新しく規定する試み
第14章 むすびーー超高速静止? 歴史の終焉
訳者解説