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タイトル |
照れ降れ長屋風聞帖〈十七〉 曰窓<新装版>(テレフレナガヤフウブンチョウ イワクマド) |
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寒さ和らぐ如月、不忍池のまんなかで侍の屍骸が浮かんでいた。定町廻りの八尾半四郎が身元不明の侍の変死体を検屍するのは、ふた月足らずの間で、すでに三人目である。いずれも遺体の懐中から木彫りの猿と葛の葉が見つかった。半四郎はひとり目の男が殺された岡場所を訪ねると、相手をしていた女郎おくずは忽と姿を消してしまったと聞く。さらに探索を進めると、侍らはみな同じ藩の火消役だったことがわかり……。下手人が残した暗示と蔓延る悪をあばくべく、熱き半四郎はひた奔る! 傑作新装版、第十七弾。