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タイトル |
月影亭擦淫事件(ツキカゲテイサツインジケン) |
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密室状態の部屋で、美女のお尻を噛んだ犯人は──?
淫らな手段で明かされる衝撃の事実!
超人気作家によるユニークな官能エンタメ短編集!
高級旅館「月影亭」の女将に招待された吾郎は、女将の娘・真希から「眠っていると、体を触ってくる者がいる」という相談を受ける。
早速彼女の部屋を密室状態にするが、その夜、真希の悲鳴が。行ってみると、彼女の尻には何者かに噛まれた痕跡が生々しく残り……。
吾郎による淫らな方法で解決に至る表題作他、超人気作家によるユニークな官能エンタメ短編集!
◆ 著者について
睦月影郎(むつき・かげろう)
1956年神奈川県生まれ。
神奈川県立三崎高校卒業後、さまざまな職業を経て、23歳に官能作家としてデビュー。
奇抜なストーリーと独特のフェティッシュな官能描写で圧倒的な支持を得ている。
著書として、「21世紀最強の官能小説大賞」に輝いた『夜の研究棟』を含む『儀式 真夜中の肉宴』『蜜の閨 誘惑の一夜』の「館」三部作、
『はまぐり伝説』『クリおね伝説』『あわび伝説』の「伝説」三部作、『絶倫王子』『僕の女体めぐり』『淫脳王』『永遠のエロ』『人妻淫スクール』
『淫惑の部屋 美女の残り香』(以上、二見文庫)他500冊を超える。
また、官能小説の書き方他についてまとめた『欲情の文法』(星海社新書)、昭和三〇〜四〇年代のテレビ黄金期を語った『テレビに夢中だった!』(双葉新書) もある。
蜜壷のアロマ 5
ふしだらに 63
月影亭擦淫事件 121
ももいろどり 179
卒業ふたたび 237
あとがき 295
「こ、これは……」
吾郎は部屋の中を見て、さらに激しく勃起した。
室内には生ぬるく甘ったるい処女の体臭が立ち籠め、ベッドの上で真希は布団をはいで浴衣をはだけ、清らかな乳房と股間を露わにさせながら、両手を縛られたまま横たわっていたのである。
和貴子は窓の施錠を確認した。
「せ、先生……、和貴子さん……」
吾郎が見ると、処女の割れ目は大量の蜜でヌルヌルにまみれ、下のシーツにまで沁み込んでいるではないか。
「大丈夫……?」
吾郎は言い、和貴子と一緒に縛めを解いてやった。
「お、お尻が……」
真希が言うので、吾郎は彼女を横向きにさせ、白く丸い尻を見てやった。
すると丸みの中心部に、真新しい歯形がクッキリ印されていたのである。
「ヒッ……!」
(「月影亭擦淫事件」より)