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タイトル |
崇高と美の起源(965;965)(スウコウトビノキゲン) |
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巨大で危険な対象がもたらす感動「崇高」は恐怖と緊張を喚起して神経を運動させる。一方「美」は身体全体の組織を弛緩させて快を生じ、「愛」の情念を生み出し、社交をも促進する。崇高と美は市民社会構成のための主要な社会的原理であるとし、19世紀ロマン派への道を拓いた美学史上に残る不朽の名著。
趣味に関する序論
第一部
目新しさ/苦と快/苦の除去と積極的な快の違い/お互いに対比されるものとしての悦びと快/嬉しさと悲しさ/自己保存に属する情念について/崇高について/社交に属する情念について/美について/社交と孤独/共感、模倣、野心……ほか
第二部
崇高によって引き起こされる情念について/恐怖/曖昧さ/情念に関する明晰さと曖昧さの違いについて/力/欠如/広大さ/無限/連続性と画一性/建築物の大きさについて/快適な対象における無限/困難さ/壮麗さ/光/建築物の中の光/崇高を生み出すものとしての色彩/音と音量/唐突さ/中断/動物の叫び声/臭いと味──苦みと悪臭/触覚と苦
第三部
均整は植物の美の原因ではない/均整は動物の美の原因ではない/人間の種において均整は美の原因ではない/合目的性は美の原因ではない/完全性は美の原因ではないということ/美の観念はどの程度まで精神の性質に適用できるのか/美の観念はどの程度まで徳に適用できるのか/美の本当の原因……ほか
第四部
崇高と美の作用因について/観念連合/苦と恐怖の原因/いかに崇高が生み出されるのか/いかにして苦は悦びの原因となりうるのか/より精妙な器官に必要な運動/なぜ危険でないものが恐怖に似た情念を生み出すのか/なぜ巨大な視覚対象は崇高であるのか/巨大さにはなぜ統一性が必要なのか/人為的無限/視覚対象における連続の効果の説明/暗闇に関するロックの見解についての考察/暗闇はそれ自身の性質によって恐ろしい……ほか
第五部
言葉について/詩の一般的な効果は事物の観念を喚起することによるのではない/観念に先立つ一般語/言葉の効果/イメージを喚起することなく言葉が作用するいくつかの例/詩は厳密には模倣芸術ではない/いかにして言葉は情念に作用するのか
解説 井奥陽子