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タイトル |
世界の端から、歩き出す(セカイノハシカラアルキダス) |
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京都での出会いが起こした、小さな、確かな奇跡。
就職も決まった短大二回生の秋、篠崎千晴のもとに叔母から奇妙な依頼が舞い込んだ。ずっと存在を知らされていなかった「叔父」に届けものをしてほしい、というものだった。戸惑いながらも、千晴はある箱を持って彼を訪ねるが、その中身はーー。出逢いが出逢いを呼び、人との縁が人生を確かなものにしてゆく。孤独な半生を送ってきた千晴が最後に見つけた場所とは……。京都の街が舞台の、涙が頬を伝い、胸が熱くなる再生の物語。
■著者
富良野馨(ふらの・かおる)
京都市在住。『少女三景ー無言の詩人ー』が新書館「第2回ウィングス小説大賞」にて優秀賞を受賞。2016年『雨音は、過去からの手紙』(マイナビ出版)でデビュー。