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タイトル |
苺飴には毒がある(イチゴアメニハドクガアル) |
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「どうしていつも、ごく普通の友達でいられないんだろう」
高校二年生の寿美子には、れいちゃんという幼なじみの友人がいる。
同じ高校に進学し通学を共にしているふたりだが、
過去に複雑な事情を持つれいちゃんは、可憐な容姿とは裏腹に、他人の容姿を貶めたり、陰口を撒き散らすことでコミュニケーションをとる少女だった。
そんな態度に違和感を覚え始める寿美子だが、やがて彼女の吐く毒は自分自身にも及んでいるのではないかと思い至りーー。
互いを傷つけ合いながらも一緒にいる、思春期の複雑な友人関係。
業界注目の新鋭・砂村かいりが贈る、
一言では片づけられない少女同士の関係性に切り込んだ青春小説。
■著者プロフィール
砂村かいり(すなむら・かいり)
2020年、第5回カクヨムWeb小説コンテスト恋愛部門“特別賞”を『炭酸水と犬』『アパートたまゆら』で二作同時受賞し、翌年デビュー。最新作に『黒蝶貝のピアス』(東京創元社)がある。