シリーズ「生きものとなかよし はじめての飼育・観察」(全8巻)は、小動物、昆虫、水生生物の飼育・観察のしかたをくわしくわかりやすく解説するシリーズです。それだけではなく、環境や生命といったテーマにもふみこみ、飼育活動の意義と大切さもしっかり伝えます。各巻の内容は3部構成。パート1では、生きものとの出会いかたや飼育の概要を絵本仕立てで提示、パート2では生きものの生態や飼育・観察のポイントを詳しく解説、パート3では飼育活動の意義を考えます。この明確な意図をもった構成と各パートでのきめ細やかな解説が、本シリーズ最大の特徴です。その第3巻は『カナヘビ』。カナヘビはもっとも身近な爬虫類。「近所でつかまえたのはいいけれど、どうやって飼えばいいのかわからない」という子どもも多いのではないでしょうか。本書では、入手方法からはじまり、飼育ケースの作り方やエサの準備と与え方、日光浴のさせ方や卵の世話のしかたなど、飼育に必要な情報をしっかりと網羅しています。また、巻末にはカナヘビ飼育の意義について教師と児童がともに考えられるような解説資料を掲載しています。