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タイトル |
黴の生えた病棟で(カビノハエタビョウトウデ) |
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はじまりは、偶然の別件逮捕。押収されたスマートフォンに保存された動画に捜査員は目を疑った。
カビの生えた精神科病棟で看護師たちは抵抗できない患者を長年もてあそび、笑っていた…。患者を人とも思えない行為、それを黙認する集団はなぜ生まれてしまったのか?
逮捕された男女6人の看護師はごく”普通”の職員達だった。精神科病院が抱える日本の精神医療の抱える問題、安倍トモの経営者からかけられた強烈なプレッシャーにみる、組織的な問題、そして、弱者が弱者を虐待するようになる人間の社会的、心理的メカニズムまでを丹念な取材で描き出す。近年、そしておそらく現在進行形でどこかで続く精神病院の虐待を防ぐ一助となる企画。
このほど、第28回新聞労連ジャーナリズム大賞優秀賞受賞。