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タイトル |
第5版 臨床薬物動態学(ダイゴハン リンショウヤクブツドウタイガク) |
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『第4版 臨床薬物動態学』(2019年刊行)の改訂版。
薬物動態学を適正な薬物治療や合理的な新薬開発などに役立てるには、理論と実務の橋渡しをする手法が求められる。本書では、薬物動態の基本パラメータから血中薬物非結合形濃度の変化を推定する手法を解説。血中薬物濃度の頻回の測定も解析ソフトも必要とせずに様々な薬物の体内動態の特徴を把握できるようになることを目標とした。
理論の基礎からベッドサイドでの具体的な適用例までをコンパクトにまとめてあり、薬物動態学への理解を深めるのに最適な教科書である。
本書の特典として、国内で臨床的に利用可能な薬物に関する情報や便利なツールをwebサイト上で公開している。
・PKパラメータの特徴づけの結果、変動因子と病態変化に伴う動き
・各薬物の病態変化に伴う血中総濃度・非結合形濃度の時間推移(投与ルート別)
・PKパラメータの特徴づけを自身で行える計算用ファイル(Excel形式)
第 I 部
A 血中薬物濃度のとらえ方
A1 薬物治療の適正化と薬物動態の関連性
A2 薬物動態の基本パラメータ
A3 薬物動態パラメータの変動要因からみた薬物の特徴づけ
A4 血中薬物濃度の決定
A5 薬物動態パラメータ値の収集
B おもな疾病における薬物動態変化の推定の考え方
B1 肝疾患における薬物動態
B2 心疾患における薬物動態
B3 腎疾患における薬物動態
C 薬物の投与設計に必要な関係式
C1 薬物投与後の血中薬物濃度を表現する関係式
C2 クリアランスが薬物濃度依存性を示す薬物の投与設計に必要な関係式
C3 薬物投与設計の考え方
C4 ベイズ推定を用いた血中薬物濃度の推定
第 II 部
D TDMの実際
D1 ジゴキシン
D2 ジソピラミド
D3 テオフィリン
D4 抗てんかん薬
D5 アミノ配糖体系抗生物質
D6 バンコマイシン
D7 その他
第 III 部
E PK/PD解析
E1 導入編
E2 基礎編
E3 応用編
第 IV 部
F 薬物の動態パラメータ値の特徴づけとその臨床応用
F1 薬物の体内動態パラメータ値とその特徴づけ─病態変化に伴う血中非結合形濃度の予測への応用
F2 Microsoft Excelを利用した薬物動態学的特徴把握のための数値計算
付表 薬物動態パラメータ
索引