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タイトル ヒトラーを支持したドイツ国民 新装版(ヒトラーヲシジシタドイツコクミン)
著者名 ロバート・ジェラテリー/根岸隆夫(ロバートジェラテリー/ネギシタカオ)
出版社名 みすず書房
ジャンル 人文・思想・社会
isbnコード 9784622097150
書籍のサイズ 単行本
発売日 2024年05月20日頃
販売価格 7,920
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サーチ
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ドイツの一般大衆は当時、ナチ恐怖支配についてどこまで知っていたのか。実際には、戦争の進展とともに強制収容所は次々と増設されて身近な存在になり、被収容者が公開処刑にされる様子まで日常的に見ていた。政府が「非社会的分子」や外国人労働者を排除することを、国民の多くは誇りとし、積極的に協力した。一方で、ヒトラーは「敵」には容赦ない強制手段をとりながら、国民を味方につけることには細心の注意を払った。情報操作を徹底し、事実を隠すよりは公開したのである。「強制」と「同意」は一貫して縺れ合っていた。 著者はこの分野の卓越した研究者である。廃棄を免れたゲシュタポ調書等と、当時の新聞雑誌をていねいに読み、1933年のヒトラー権力掌握から1945年の敗戦までの「同意と強制」の真相をさまざまな方向から明らかにする。同時に、反ユダヤ主義は最初から国民に浸透していたのではなく、戦争突入が契機となったことを実証した。 関連書のなかでは長く残る一冊として、本書は評価が高い。各国語に翻訳されただけではなく、ドイツ政府は本書のドイツ語訳の廉価版を作製・配布している。 序章 1 ワイマールとの訣別 危機のしるしとヒトラーへの支持/「ドイツ法」の適用/政治警察/ユダヤ人を法的保護から除外/「ドイツは共産主義者よりはヒトラーを取る」 2 警察司法 「まずぶん殴れ!」/新しい刑法/民族主義的警察/「ドイツ警察の日」/クリポ/裁判所 3 強制収容所と新聞報道 収容所のいくつかの現実/収容所の閉鎖近し?/収容所とゲシュタポの解体よりは、その拡大に向けて/フロッセンビュルク収容所 4 戦争の影 内なる敵/収容所内の処刑とジェノサイドの前兆/処刑はつづいてニュースとなる/ヒトラー、「最高審判者」となる/死刑/犯罪統計 5 社会的アウトサイダー 累犯者/「非社会的分子」/「生きるに値しない生命」/シンティとロマ/性的アウトサイダー/青少年犯罪者 6 不法とユダヤ人 ニュールンベルク法/加速する差別/ポグロムと戦争/ユダヤ人迫害に加わる市民/密告者と密告の動機/ユダヤ人社会の終わり/ドイツ人と「ユダヤ人問題の最終解決」 7 外国人労働者にたいする特別「司法」 ポーランド人にたいするナチの計画と政策/ウンターフランケン地方のポーランド人 /ライン=ルール地方のアパルトヘイト制度/プファルツ地方のポーランド人とドイツ全国に通じる雛形/「人民司法」と「警察司法」/公衆の反応 8 内部の敵 庶民と私生活/ゲシュタポのやり方と「ドイツの庶民」/微視的政治/「下からの」制度操作と利用 9 強制収容所と一般市民の日常生活 その他の収容所/民間企業/戦争末期の収容所/庭先の囚人たち 10 第三帝国末期の独裁制と国民 ヒトラーの血なまぐさい幻覚/末期の国民と警察/即決軍法会議/抵抗の兆し/ナチズムの「敵」を排除する最後の努力/ネロにならうヒトラー/死の行進/国民の合意は持ちこたえる 結論 出典・参照文献 略語一覧






 
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