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タイトル |
宗教の世界史(3)(シュウキョウノセカイシ) |
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本書は、主要な宗教の歴史を論じるとともに、宗教 が世界史のなかでどのような役割を担い、政治や文化を動かしてきたかを描き出す。多くの学問分野にまたがる宗教研究の成果を取り入れながら基本概念を検討しつつ、テーマを設定することで宗教ごとの聖典や善悪の考え方などを対比し、宗教と国家、 権力、社会、芸術などとの関わりを、近年の傾向もふまえて縦横に論じる。
はじめに
第1章 宗教の言語
宗教
イズム
公式宗教と民間宗教
呪術
セクト
ヌミノーゼ
いくつかのアプローチ
歴史からの説明
世俗主義
原理主義
第2章 頂上へ至る多くの道
原始宗教
神道
枢軸時代
ユダヤ教
ゾロアスター教
キリスト教
東方正教会
イスラム教
ヒンドゥー教
ジャイナ教
仏教
道教
儒教
第3章 聖典と口伝
ヒンドゥー教と『リグ・ヴェーダ』
『聖書』
『新約聖書』
『クルアーン』
『ポポル・ウーフ』と『チラム・バラム』
『モルモン書』
聖なる口伝の伝統
第4章 聖なる場所
アメリカ先住民
中国
アフリカ
エルサレム
メッカ
修道院
マリア信仰の地
東洋の聖地
道と聖者
第5章 帝国的拡大への道
キリスト教の拡大
イスラム教の興隆
十字軍
イスラム教の再拡大
アジアでの諸傾向
南北アメリカの諸帝国
復活した伝道のエネルギー
20世紀の国家形成
国家神道
シオニズムとイスラエル
第6章 抑圧と反乱
ゼロテ派
先住民の反乱
宗教心のある戦士
荒野の預言者たち
末日聖徒イエス・キリスト教会
バハーイー教
中国での挑戦
ユダヤ教の受難
キリスト教における迫害
イスラム教
無神論の体制
第7章 宗教・戦争・平和
キリスト教──正しい戦争、正しい平和
イスラム教の平和の方法
アヒンサーの方法──インドの宗教
部族間の対立と平和への道
近年の考え方
第8章 社会問題
奴隷制
合衆国での奴隷制
イスラム教と奴隷制
アジアでの奴隷制
リベラリズム
社会問題
社会的福音
富の福音
「レールム・ノワールム」
イスラム教と改革
ユダヤ教
アジアの対応
解放の神学
新たな問題、新たな神学
第9章 聖者と罪人
神秘主義
シャイフ
菩薩
キリスト教の聖者
バクティマルガ
かれらの罪人、われらの聖者
宗教の大いなる誤り
第10章 芸術表現
天国への到達
ギリシア・ローマ世界
偶像破壊
ゴシックの聖堂
ルネサンスの人文主義
トリエント公会議
宮廷芸術
仏教とアジア
音楽
ある時代の終焉
民俗芸術
第11章 序幕としての過去
参考文献
訳者解説
索 引