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近世地方寺院経営史の研究(キンセイチホウジインケイエイシノケンキュウ) |
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近世寺院には、宗判・葬祭を媒介とした寺檀制度の枠外にあった小規模仏寺が多数存在した。それらはいかに経営を成り立たせ、存続しえたのか。関東地域の祈禱・修験・無住寺院を中心に、宗教・金融・土地集積など多様な活動を検討。寺門の経済的営為を総合的に把握することで、その存立基盤である地域社会の実態と寺院の維持・展開との関係に迫る。
序章 近世寺院史研究の現状/近世中後期の日蓮宗における信仰と寺院経営(本土寺配下寺院の檀家数と所持耕地〈檀家数/寺院所持石高〉以下細目略/不受不施の教義と寺院経営)/近世北関東農村における祈禱寺院経営(祈禱寺院の収入手段/祈禱寺院の無住化と村の対応)/近世農村地帯における修験寺院経営(修験寺院の収支/修験寺院による金銭貸し付け)/近世北関東農村における寺院資産の管理(寺院の無住化と所持耕地の荒地化/寺院資産と村・田舎本寺)/近世曹洞宗教団における僧侶養成と寺格(近世曹洞宗教団における僧侶養成/上野国における曹洞宗寺院の無住化)/近世中後期の武蔵国における新義真言宗寺院の無住化(明星院配下寺院の無住化過程/明星院配下寺院の無住化と後住)/終章 総括と展望