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タイトル |
八代目市川團十郎(ハチダイメイチカワダンジュウロウ) |
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江戸後期の花形役者として一世を風靡するも、32歳で突然の死を遂げた八代目市川團十郎。「歌舞伎十八番」など家の芸を継承しながら独自の個性を積み重ねた舞台姿、成田山との交流などを活写。父の江戸追放や孝子表彰、幕府の歌舞伎統制政策などに翻弄される波瀾の生涯とその素顔を、新発見の富士市伊達家所蔵の團十郎一家の手紙を紹介しつつ描く。
プロローグー気高く、粋に、艶やかに/花の舞台ー堺町・葺屋町・木挽町時代(江戸歌舞伎へ登場〈二代目市川新之助/七歳の座頭、初「暫」/襲名直前の芝居〉以下細目略/八代目市川團十郎襲名/座頭就任/三度の「勧進帳」/天保改革始まる)/成田山新勝寺との縁(成田山との交流/寺社への寄進)/花の舞台ー猿若町時代(猿若町歌舞伎の幕明け/栄えある孝子表彰/新たな個性の開花/初めての大坂行きと父海老蔵の赦免/新しい役どころに挑むー時次郎・光氏・児雷也・与三郎/甲州亀屋座興行と困惑の中村座/二代目中村富十郎との確執/衝撃の自殺/入り乱れた死の情報)/手紙にみる家族の絆(市川團十郎と伊達家との交流/一五通の手紙)/エピローグー江戸時代最後の團十郎