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タイトル |
古代国家の土地計画(コダイコッカノトチケイカク) |
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古代の土地制度は、碁盤の目と称される方格状の都市計画と、「条里」と呼ばれる方格網を基準とした農地管理を特徴とする。一町四方の地割と位置を示す条里呼称を合わせた「条里プラン」の成立と展開・改変過程を、残された国衙の台帳や土地証文、寺院の帳簿、荘園絵図、現在の地形などから探る。一部現在まで遺構の残る古代の土地プランに迫る。
はじめに/律令の土地制度と条里プラン(都城の土地計画ー平城京の都市プラン/律令の土地制度/条里プランと班田図/条里呼称法/「条里制」と条里プラン)/古代寺院領と条里プラン(古代寺院の土地領有/大和国額田寺の寺辺領/初期の弘福寺領/讃岐国山田郡弘福寺領と条里プラン)/初期の東大寺領荘園と条里プラン(東大寺領荘園図/東大寺領の越中国諸荘園/阿波国の東大寺領)/寺領荘園・条里プランと担当者(寺領の占定手続きと検田/条里プランと校班田使/条里プランの完成時期)/尾張国の条里プラン(条里プランの展開/尾張の条里研究史/条里プランの機能変遷)/尾張国の条里地割(尾張の条里地割と地形環境/地籍図と旧版大縮尺図/島畑の成立と展開/尾張の条里地割分布/小条里地割区)/結びに代えてーある竿師の物語/あとがき/参考文献