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タイトル |
中世都市の空間構造 オンデマンド版(チュウセイトシノクウカンコウゾウ) |
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中世都市史研究において、「空間」とは何か。これまで問題視されなかった、それぞれの研究における「空間」という用語の意味や使用法の特定、空間概念の相違や混同を整理し、中世都市の空間構造の実態と領主権力の空間認識との相違を考察。都市空間の変遷過程と都市をめぐる政治・社会構造との関連を問い、歴史地理学から新しい研究視角を提供する。
序章=問題の所在と本書の視角(日本中世都市研究における「空間」/中世都市研究における「空間」概念/本書の視角と構成)/空間構造と空間認識(描かれた中世都市ー『忌宮神社境内絵図』と長門国府ー〈南北朝期長門国府の構成要素/『忌宮神社境内絵図』における空間表現/長門国府の空間構造とその認識〉以下細目略/法令にみる中世都市ー『新御成敗状』と豊後国府ー/中世前期における国府と港湾)/空間構造の動態(東国の中世都市の形成過程ー鎌倉の空間構造とその変遷ー/西国の中世都市の変遷過程ー周防山口の空間構造と大内氏ー/戦国期山口の空間構造・再論ー街路・地割の形態分析を通じてー/中世寺院から戦国期城下へー近江清水山城・城下と新庄城・城下の空間構造ー)/終章=中世都市の空間構造ー認識と動態ー