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タイトル |
陶磁器ワラ包装技術の文化史(トウジキワラホウソウギジュツノブンカシ) |
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ヨーロッパに輸出され、高い評価を受けた中国の景徳鎮や日本の伊万里・有田などの陶磁器は、なぜ壊れずに海を渡れたのか。陶磁器生産と流通過程で発達したワラによる包装加工技術を、豊富な図版とともに探り、各地域に根ざした独特の方法を考察。日本はもとより、中国や韓国の事例も検討し、現代に通じるデザイン性や造形的特質を明らかにする。
序章 研究の目的と本書の構成/日本におけるワラ包装の変遷(絵画資料におけるワラ包装の類型とその発達過程〈日本におけるワラ包装の展開/ワラ包装「俵タイプ」の発達過程/ワラ包装「苞」の形態と発達過程/ワラ包装「菰・莚」の成立過程/ワラ包装「縄」の包装機能〉/日本におけるワラ包装の変遷〈江戸後期の陶磁器包装/明治以降から大正期、昭和前期の包装形態〉以下細目略)/日本における陶磁器用ワラ包装の展開(陶磁器用ワラ包装形態工程図/日本における陶磁器用ワラ包装形態の造形的特質)/中国、韓国における陶磁器用ワラ包装技術と形態(中国における陶磁器用包装について/中国、韓国のワラ包装の形態と工程)/終章 研究のまとめ